天国の勇ちゃんへ

わずか17日と言う闘病の果て、旅立ってしまった彼へのメッセージと、自分の想いを綴ります。

最低な自分。

昨日からの引き続き?だからなのか。。。
もう、完全に負のループ。どっぷり。だね。考える事といったら。


たったの17日間っていう、闘病。入院の日々の事だから。
1日1日、想い出せてしまうんだよね。。。ちゃんと。


勇ちゃん、結構速い段階から、鎮痛薬として、モルヒネとか、いわゆる
麻薬。。的なお薬の投与、バンバンされてた。 と思う。


他の同志さんとかの闘病記等、拝見してると、何のお薬がどれくらい、
何っていう抗がん剤をどのくらい投与した。。とか、皆、ちゃんと把握して
らっしゃる。のに。私は、今の状況で、まともな治療は出来ていない。
って言う説明を鵜呑みにしていて、勇ちゃんに打たれている点滴の種類が
一体、何なのか。食後(って言ったって、ほぼ食べてなかったけど。)に
服用する、錠剤の飲み薬が何なのか。。。とか、全然知らなかった。


だけど、痛みを結構訴えていた勇ちゃんに、まぁ、ほぼきっと。終末期。
医療だった訳だから。。。鎮痛剤はきっと、バンバン投与されてたはずで、
若干、病院への不信感?を私が持ったのも、この頃だったっけ。。。


病院関係者のスタッフの皆様には、本当に良くしていただいたし、感謝しかない。
きっと、私が、無知過ぎただけなんだとも思う。


それでも。入院して、4日目くらいから、勇ちゃんの言ってる事に ???
おかしい。何かおかしい。って感じ始めた。


看護師さんに、「ドンって突き飛ばされて起こされた。」とか、「眩しくて
眠れない」とか、「隣がうるさいから。。。」等々。


「えっ?!そんな事はないでしょう~」って話しても、「もっと、優しくして
欲しいよなぁ~」とか、真顔で言ってるし。。。。


だから、一応耳栓と、アイマスクは買ってあげたんだけど。


主治医の先生と、打ち合わせがあった時、疑問に思っていたから、聞いた。
「あの、最近、会話と言うか、幻覚?をみたり、幻聴?もある様で、チョット
様子がおかしいな?って思う時が多いのですが、もう、鎮痛剤とかに、モルヒネ?
みたいな、麻薬、入っているんでしょうか?」って。 そしたら、あっさり、
「うん。入ってるよ。まだ軽めだし、今後、どういった系のが効くのかも見たい
から、チョットづつ色々試してるけど。 そういう幻覚みたいなのも、すぐに治まって
くるはずだから。。。」 って、淡々と言われた。


普通?がわからないし、こういうのが普通?なのかも知れないけれど、ずぶの素人
の私からしたら、これから、こういう物、投与していきます。こういう事が、ある
カモ知れません。。。って言う、説明。っていうか、して欲しかった。って思った。


ただ、もう、そのYES。の返事を聞いたから、その後の、会話にならない会話も、
自分的には、納得は出来る様になった。。。。


胆管の詰まりからきている、黄疸症状改善の為に処置された、胆管ドレナージュ。
結果的には、広がったガン細胞の影響で、処置出来なかったけど、その時にも、
処置の際にした全身麻酔が切れるか、切れないか。。くらいの時に勇ちゃん。
「どうだった?うまくいったか?」って聞いてきたから、「うん。チョットだめ
だったんだ。。。」って答えてからが、又おかしな会話?になった。。。
私は、内心、今日は、又まともな会話、出来ないなぁ。。。って思いながら、
「今日は、ゆっくり、休もう。」って言って、勇ちゃんを寝かせた。


勇ちゃん。ベットの両サイドのバーをさ、手で握って、動かして。。。
まるで、それがトラックのギアを操作する様な素振りを見せて、そして、あの。
私たちの仕事にはつきものだった、動作。 指さし、残数確認!ヨシ!って言ってた。


どんだけ、お仕事好きやったん。。。
うつらうつらしてる勇ちゃんに「運転してるの~?配送、してるの?」って話しかけたら
「うん。」ってニッコリしてたっけ。


まともな。。。会話。も殆ど出来ていなくって。。。
ただただ横に居るしか出来ない私。そんな時、私って。本当に、自己中で、最低な女。


異性関係がお盛んだった勇ちゃん。
いつも付き添っている私を、本当に、誰!かを認知しているのか?誰だって思って
いるのか。本当にわかっているんだろうか?
そんな、くだらない、最低な思いが湧いてきた。そして、聞いてしまった。。。
帰り間際、勇ちゃんに「ねぇ?私、誰だかわかる?」って、自分を指さして。


そしたら、勇ちゃん、何言ってんだよ、急に?!と言わんばかりに、驚いたって
いうか、キョトン。って感じに目を丸くしながらも、
「うん。 ゆうひちゃんでしょ?」って答えてくれた。。。 元嫁や、数々居た
元カノ。や、訳わからん、女たち。 の名前ではなかった。


今思えば、そこでもし。違う名前を言われていたら、逆に。どう思ったのさ。自分。
そんな、どうでもいい!こんな時に、しかも、自分の自己満足の為だけに、こんな
醜い。。。 最低だ。そんな風に思う反面。
この、勇ちゃんは、最後の最期まで、私。を認識してくれていた。って事が、嬉しく
もあって、誇りにも思う。
かけがえのない、短かったけど、ちゃんとした、2人の戦い。闘病だった。時間だった。
なんて思っていた自分。。。 今、本当に本当に 大キライ。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。。。 どこまでも自分勝手、自分本位、自分の事しか
考えていなくて、 猜疑心だらけで、こんな状況に至ってまで、私は、勇ちゃん。
こんなにも、かけがえのない存在だ。って愛おしい。なんて言うくせに、貴男の真実
を、いつもいつも疑っていた(訳じゃない。って思うんだけど。結果的にはそうだった)
心底、信じる事が出来なくて。。。不安だ不安だって。やっぱり、自分の身勝手さ。
の塊だね。  そう。今もきっと。そうなんだ。


こんなに寂しい。こんなに苦しい。どおして。どおして。。。 自分の事ばっかだ。

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