天国の勇ちゃんへ

わずか17日と言う闘病の果て、旅立ってしまった彼へのメッセージと、自分の想いを綴ります。

胆管ドレナージュ。  断念。

去年の今日は、昨日の、カンファレンス、予定通りに、午後から、勇ちゃん、
全身麻酔をして、カテーテルにて、胃ガンの播種の影響により、塞がれて滞ってしまっている、胆管の胆汁で、全身に出ている、黄疸改善・肝機能回復に向けた、ドレナージュ。


ステント処置の予定。
付き添いは、当初から、私のみ。の予定で、処置室に向かう。。。


この時だった。勇ちゃんの言動が、チョットだけ、おかしい。アレ?って思った。ね。
「何かね、変?って言うか面白いんだよ。もの凄く明るい光がパァって。。。」とか。
眩しくて、眠れないの。。。とか、何だかどうして?チョット笑いながら、話したりして
きたよね。。。


勇ちゃんは、処置室に入って、私は外の待合イスに座って待ってて。。。


そしたら。なんで?ドアが薄いのか。。。中の声とか、聴こえてきたりして。。。
多分、口からの胃カメラ。「うぇぇぇぇぇぇう゛ぇ゛---!!!」って。中から
勇ちゃん嗚咽?!が聞こえてきて。。。


一瞬、頭も身体も真っ白。多分顔面も蒼白だった。はず。私。。。 続けて中から、
看護師さんが「〇〇さ~ん(勇ちゃん苗字) 聞こえますか???」とかって呼びかけ
も聞こえてきて。。。こっちの心臓はもうバクバク!で。


外にいる私には、中の状況もわからず、ただただ焦り、パニックる。。。身体の震えも
とまらない。若干、過呼吸にもなった。自分。。。ヤバイ。って本気に思った。

しばらくして、中が静かになってきた。様な。。。  その時に、部屋に、勇ちゃん、
身代わり不動のお守りを。(私が持ち歩いていた。)忘れた事に気づいて、私は慌てて
部屋にそれを取りに戻り。


又、処置室に向かおうって、エレベーターを待ってると。。。開いたドアから、見慣れた
小さな御婦人が。。。。 あ!勇ちゃん、お義母さんだ!!!。気付いた私は、そのまま
お義母さんとすぐにエレベーターに乗り、もう処置室に勇ちゃんが入っている事を説明し
て、一緒に待合ベンチで待った。


今日は来ない。はず。だったのに。やっぱり、母親だね。。。心配になって、思わず、
向かって来てしまったんだって。。。お義母さんも、身体の具合もあまり善くなくて、
自分の病院の受診。もあるっていう日だった。のに、それが終ってから、すぐにここへ
来たそうで。。。


私はとにかく、お守りを握りしめて。とにかく、とにかく祈ってた。。。


もの凄く長く。。。経った。気がしていたけど。。。
処置室の扉。ではナイ所から、主治医のDrが出てきた。待合ベンチに居る私に
「あのね~ダメだったの。ドレナージュ、入らなかったから。。。」って。
えっ?!ど、どう言う事?!!!!って思っていたら、「まぁね、でもこれ、このまま。
には、しておけないから、又明日。違う処置をね。するから。明日、も午前中、説明したいから、御家族、10時に、来れるかな??? よろしくね。」 そう、淡々と。言葉は
悪いけど、軽~い感じで伝えられ、Drは、去っていった。。。


又中から「〇〇さ~ん。〇〇さ~ん!!聞こえますか??終わりましたよ~」とかって
聞こえた。そしたら、処置室の扉が空いて。。。
ストレチャーに乗ったまま、勇ちゃんが、出てきた。 すぐに駆け寄ると、口の周りが
血だらけで(驚) 半目開いて、血の気もナイ感じ。
嫌な言い方。すると、なんか。もう、亡骸。って言うか、正気を感じられない、遺体。
みたいに見えてしまって。愕然とした。目の前に。恐れていた、現実。「死」を一瞬、
垣間見た。様な気がした。。。 思わずうろたえて、泣いてもしまった。


看護師さんに、胃カメラ入れた時に、動いてしまったから、又更に麻酔を追加したので、
結構強く効いています。 その時に口内も切れてしまって出血している。だけで、内臓
から。とかの出血ではナイので。。って説明されて、安心して下さいって言われたけど。


怖かった。とにかく、とにかく怖かった。
麻酔の切れるのにも時間がかかりそうだったし、明日も又、御家族に説明があるって事。
だったし、お義父さんにも、内緒で今日は来たっていう、お義母さんには、又明日、宜しくお願いします。って事で、早くに帰ってもらった。


麻酔も切れたら、ちゃんと、お義母さんに、私、連絡入れますから。って約束をして。。


よくはわからないけど、麻酔って、血の気が引いた様になる?見えるみたいで、眠って
いる勇ちゃんの血の気は、徐々に戻ってもきた。 切れて出血した、唇の血のかさぶたも
濡らしたティッシュで、優しくチョットづつ拭き取ってあげていた。。。


極度の緊張。テンパリもMAXだった私も。ちょっと安心。気が抜けてしまい。。。
何とも。アリエナイと御叱りも受けそうだけど。勇ちゃんのベットに一緒に上がり込み
勇ちゃんの足元の方に、私の上半身。の交互の様な格好で、一緒にウトウト。寝てしまっていた。。。  フっと、何か視線?!を感じ、目を開けると、何とも微笑んで?いた
勇ちゃんが、目をさましていた。。。


「どうだった???うまくいったか???」って。第一声!がそれだった。
「ううん。何かね。チョット、ダメだったみたい。。。」そう私が答えると、お口の悪い
勇ちゃんったら。。。「ったく、この医者、下手くそ!なんだよな!!〇×▽......。」
最後の方は何を言っているか聞き取れなかったけど。。。 麻酔が醒めた。とは言え、
まだうつらうつら。目を閉じては、たまにチョット目を開けて。。。そんな繰り返しで。


唇も切れちゃってるからね。。。って、私のリップもいっぱい塗ってあげたっけ。


ベットから、私は降りて、又ベット横の椅子に腰かけ、折鶴を折りながら、チョコチョコ目を覚ます勇ちゃんを。ずっとずっと見つめてた。


両サイドの、ベットの転落防止?柵。を両手で握って、まるで、運転。車のシフトノブを持って、ギアチェンジ?をしている様な素振りを、目を閉じてるのにしていた勇ちゃん。
「お仕事してるの?配送してるの?」って問いかけに。ニコってしながら「うん。」って
答えた。次には、うちらの仕事には付き物?だった、指さし呼称のジェスチャー迄。(笑)


どんだけ、お仕事好っきやねん!!って思ったよね。。。私。


勇ちゃん。運転、好きだった。よね。お仕事も。きっと。誇りも持ってたよね。。。
そんな貴男を。私は誇りに。思うよ。。。尊敬にあたいする。だよ。勇ちゃんの言葉を
借りるとするなら。ね。


そう言えば、昨日視た。勇ちゃんの夢。ね。
勇ちゃん。前から欲しがってた、「白のハイエース。新車」買ってたよ!!
ナンバーは「173」で、何で?「1173」でも「4173」でもなくない?!って私思ってた。


それから、チョコだよ。。。うん。チョコ、用意しなくちゃ!って私、何だか焦ってたり
して。。。 一緒にどこかに行く?んだった様な何だかそんな感じ。の夢。視たよ。


知り合った時は、白のステップワゴン。 それから買い換えて、黒のステップ。スパーダに。どっちもステップだったけど。何だかな~どうしても、勇ちゃん車。は白。のイメージ、印象が私は強くって。らしい。。。って言うか。

黒のステップも、良かったけど。ね。 一緒に過ごした(乗ってた)時間が、あっちの。
初代の「白」のが長かったから?余計かな。。。 うん。勇ちゃんの。白のその新車。
はとにかく。ピッカピカに光ってて、輝いてた。そして、それをニッコニコしながら、
嬉しそう~にしていた勇ちゃんの顔は。 とても穏やかだったね。。。良かった。。。

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