天国の勇ちゃんへ

わずか17日と言う闘病の果て、旅立ってしまった彼へのメッセージと、自分の想いを綴ります。

繋いだ “手”

いっつも、勇ちゃんは、“手”を繋いでくれた。。。。

 

周りから見たら、結構な良い歳した。。。私達2人。

 

私は、昔から、恋人とは、腕を組んだり、肩を組んだりして

歩く方が、好きだった。。。。

 

って言うより、私 結構 手に汗をかく(多汗症?なのかな)

昔、付き合ってた人に 「お前、手ビショビショになって気持ち悪い」

って言われてから、結構トラウマ的な。。。。

敢えて自分から意識して、手を繋ぐ事を避けてた。。。。

 

勇ちゃんて。でも。本当にいー年のオッサン。なんだけど、

いつまでも気が若いって言うか、少年の様と言うか。。。。

 

すぐムキになって怒ったり、感じ屋さんで、TVとか見てても

すぐに ウルウル 泣き虫さんとか。

こんな言ったら怒られるカモしれないけど、『可愛い』って。

本当に愛おしい 男だったね。。。。

 

だから、いっつも 私の手を取って。。。。歩く時も、

車に乗ってる時も。いつもいつも。。。。。手を繋いでくれた。。。

それが、好きだった。。。。

 

きっと、もうこんな風に、誰かと手を繋ぐ事は、この先ナイんだろうな。。。。

 

病院で、入院中、最初のうちは、勇ちゃんは殆ど 寝ていて。。。

それでも、時間いっぱい 一緒に居たかったし、何もしてないで私が

横に居ると、気になってちゃんと休めない 勇ちゃんだったから、私は

「鶴」折り紙で、千羽鶴を折ってた。。。。

結局、頑張ったけど、勇ちゃん旅立つ方が早くって、半分500羽くらいしか

折れなかったけど。。。。。だから、願いも祈りも 叶わなかったな。。。。

 

お話する時とか、帰る前とか、でも繋げる時は、ベットでも、いっつも

手 繋いだ。。。。

 

あの日、もう多分 意識も朦朧としていて。。。

逝ってしまった 27日の明け方。。。。多分、最初のきっと ヤマ

だったはず。。。。。それから、12時間以上も勇ちゃん、頑張ったけど。。。。

 

医者に、今日が。。。って呼吸止まりますよ。。。って言われてから、

まだ薄明るい 病室で。。。。ずっと、勇ちゃんのベットの横で、

手を繋いだ。。。と言うより、握っていた。

 

もう、だいぶ前から、全く力もなくなってた。手も私が一方的に

繋いで、握っている上に添えている。。。。くらいだったけど。。。ずっと。

 

そんな状態で、しばらく、容体も小康状態が続いていて。。。。

結構、疲れも溜まっていたのか、私もベット横で少し眠ってしまっていた。

 

急に!!!!忘れもしない。

ビックリするくらいの めいいっぱいの 力で!!!!

『えっ?!えっ?!い、痛いよ勇ちゃんどうしたの????』

驚いてウトウトしていた私、目が覚めて。。。。。。

 

ギュゥ~って 握られた手。。。。今も忘れない。。。。。

あんなに 痛いくらい 力いっぱい 握られた事なんてなかったけど。

 

私は、医学的な、身体的な事は全くわからない、し、それが、

ただ単に、身体の 何等かの反応?みたいな物だったのカモ知れないし、

わからないけど。。。。。。

 

最期の。。。。何か。。。。だったと今でも私は、思うんだよ。。。。。

それが、何って言う確かな 物、事はわからないけどさ。

 

握った手 だったから、余計に思う。。。。

手を繋ぐのが、好きだったから。勇ちゃん。。。。。


あの時の事、ずっと忘れない。。。。

ドラマみたいに、「愛してる」とか、何だとか、何って『言葉』を

最期の言葉を聞いて。。。って事は なかったけど。。。。。


最期の最後。。。。。あの 力強さと、あの 一瞬を私は

忘れる事はない。。。。この 左手を。。。。ずっとずっとね。。。。。


そして、又、今度はいつもの、暖かくて、大きなカッサカサの手で、

私の手を引いて。。。。握って。。。ずっと繋いで。。。ね。。。。

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